進化するエコ技術とは? 家電、車、住宅から見るエコな取り組み

1970年代、オイルショックをきっかけに日本国内でもエコへの意識が急速に高まりました。
近年では、エコポイントなども導入され、さらにエコが身近なものになると同時に、エコ技術もどんどん進化しています。
世界的にも高いとされている、日本のエコ技術についてチェックしてみましょう。

家電にまつわるエコ技術


エコを意識する上で、もっとも重要な課題がいかにしてCO2排出量を減らすべきかということです。
日常生活の中で多くのエネルギーを消費しているのが、一般家庭で利用されている家電類です。
エアコンや照明、その他各種家電や設備を選ぶときにも、エコ技術が搭載されているかどうかは重要な基準になります。
環境省では「家電エコポイント制度」も展開され、エコ技術の高い家電がますます普及しています。

エコ技術の進化により増えているのが、待機電力を抑えたり、効率的な運転に切り替えたりと、自動でエコモードに変わる家電です。
これまでは、利便性を向上するために、結果として過剰なエネルギーを使用してしまう家電が少なくありませんでした。
そうした問題を解決するために、使用時にも状況を正しく察知して必要なエネルギーだけを効率的に使用できる家電が増えています。
例えばエアコンでは「インバーター運転機能」が採用されている商品が増えています。
運転開始時には、大きな電力で素早く室内気温を変化させ、適温になったら過剰にエネルギーを消費することなくエコな運転に切り替えます。
人の気配を感知するセンサーが搭載されているエアコンであれば、人の周りの空気だけを効率的に冷やす(温める)ことで、節電を叶えます。

家電全体にまつわるエコとしては、省エネ制御システムである「HEMS(Home Energy Management System)」も、注目を集めています。
HEMSは、家電の遠隔操作や自動制御を叶えるシステムです。
また、自動制御電力使用量を数値によって可視化することができるのも、HEMSの特徴です。
日常生活の中で使用しているエネルギーを意識しやすくなるため、節電をより身近に感じられるようになります。
可視化できる電気は使用したものだけではなく、太陽光発電システムや蓄電池によって作り出し、蓄えている電気も含まれます。
電気にまつわるあらゆるデータを管理し、パソコンやスマートフォンからも確認できるようになることで、生活の中で電気について考える時間が増えていくでしょう。

数年前では画期的だった技術もあっという間にスタンダードなものになり、普及率の高い家電のエコ技術は、どんどん進化しています。
初期投資が必要になるため、一度に多くの家電を買い換えるのは難しく「今使っている家電もまだ使えるから、使い続けることがエコだ」と感じてしまうかもしれません。
しかし、高いエコ技術が導入された家電は、従来の家電と消費電力に大きな違いがあり、結果的に節電・光熱費の節約につながります。
古い家電は業者に買い取ってもらい、エコ家電を使い始めるのもいいかもしれません。

車にまつわるエコ技術


家電と同じく、生活に必要不可欠な存在で、かつCO2の排出量が多いことから問題視されている存在として車も見逃せません。
環境問題に大きな影響を与えていた自家用車やバスも、エコ技術の進化によって変化してきています。
その代表的な存在に「アイドリングストップ」および「アイドリングストップ&スタートシステム」があります。
アイドリングストップとは、信号待ちや渋滞時に自動でエンジンを停めてる機能のことです。
アイドリングストップが搭載された車は、CO2を過剰に排出することがなくなることから、環境に優しい車とされています。
燃費の向上が期待できるほか、ガソリン代の節約にもつながります。

近年では、燃料電池車や電気自動車という言葉を耳にすることが多いのではないでしょうか。
さらに近年増えているのが、エンジンとモーターの両方を動力源にするハイブリッド車です。
これらの車は、環境に優しいということはもちろん燃費のよさも魅力と言えるでしょう。
エンジン効率、車体の軽さ、空気抵抗の少なさなど細部にまで、エコにつながるこだわりがつめこまれています。

車は多くの場合、維持費用がネックになりますが「エコカー減税」や補助金のように、費用面でのサポートもあります。
エコカー減税とは、環境に優しいエコカーを選べば、自動車取得税や自動車重量税が割安になるという制度です。
エンジンの排気量に対しボディが重い車種は特に、エコカー減税の対象になりやすく、今後は車を選ぶときの新しい基準としてもエコの観点が重要になっていくでしょう。

住宅にまつわるエコ技術


寺院や歴史的建造物を見れば分かるように、これまでにも日本の伝統的な建築技術によって断熱や通風などの気配りが行き届いた住宅が実現されてきました。
近年はさらに住宅の省エネ技術が進化し、暮らしにかかわるさまざまなシーンで、エコや省エネを叶えます。

LED技術の進化により、住宅に必要不可欠な「電灯」についてもここ数年で一気にLEDライトが普及しました。
LEDライトは、従来の電球に比べ消費電力が5分の1から6分の1ほどに抑えられると言われています。
明るさは従来の電球と大きく変わらないことから、明るくかつエコな環境を実現できるようになります。
エコ技術の一つ「自動調光機能」が搭載されている製品ならば、部屋の明るさを自動で感知し、調光することも可能です。
日中、夕方、夜間という時間帯の違いや、晴れや曇りなど天気の違いに合わせ、必要な分だけのエネルギーを消費して、明るい環境を作り出します。

再生可能なエネルギーで生活をまかなうため、太陽光や風力を利用した、自然エネルギー設備を導入した住宅も増えています。
2008年には、太陽光発電システムの導入の補助金制度がスタートしたことによって、個人的に太陽光発電を行う
また、2012年には「再生可能エネルギー固定買取制度」もはじまりました。
これは、各家庭で創出したエネルギーを、固定価格で電気事業者に売却することができる制度です。
エコ技術の進化によって、住宅で使用されるエネルギーの質が変わるのはもちろんのこと、扱い方も変化しているのです。

エコ技術を利用するときの注意点


家電、車、住宅のほかにも、さまざまな分野にてエコ技術が進化を遂げています。
最新のエコ技術を搭載した製品を利用することで、地球環境に優しい生活が実現できます。

その一方で、家電にしても車にしても最新技術が搭載された製品は、従来の製品に比べて割高な傾向にあります。
さらに、せっかく電気自動車を購入しても、充電できる場所が限られていることから思うように活用できない場合もめずらしくありません。
「高いコストがかかったのに、思うように利用できない」と物足りなさを感じてしまうこともあるかもしれません。

エコ技術は非常に速いスピードで進化を続けているため、スムーズに設備が整わない場合もめずらしくありません。
最新のエコ技術に対し「自分の生活が完璧に快適になる」という利便性を求めるのではなく、あくまでも「地球に優しい」ということが目的であることを忘れないようにしましょう。

暮らしの中からエコを実現しよう

エコな生活を実現するためには、暮らしの中のあらゆる習慣を変えていく必要があります。
日進月歩で進化しているエコ技術について知識を深め、生活の中に取り入れていきましょう。